depressjapan's blog

普段は広告会社勤務でアジア某国にて起業準備中な人の頭の中。

通訳は時間泥棒

これは、私がとあるカンファレンスに行った時の話である。

 

シンガポール(確か)の方が来日して講演するということで、

興味があったので参加してみた。

話としてはよくまとまっていて素晴らしいものであったが、

とあることに対して私は終始苛立っていた。

 

表題にもあるよう、通訳だ。

 

まあ、日本人向けの講演、かつスピーカーの方が

日本語を話せなかったので通訳がつくのは当然だ。

 

しかし、考えてみてほしい。

もし通訳がいなかったら、ということを。

 

講演時間というのは30分、1時間などと事前に

おおむね決まっているものだ。

そこに通訳がついてくるということは、すなわち

通訳が英語を日本語に訳している時間も講演に含まれる。

 

同じ内容をプレゼンするのでも、通訳を挟む場合とそうでない場合で

プレゼンの質はだいぶ変わってくる。

 

スピーカーと聴衆の使用言語が一致していれば、スピーカーは

定められた講演時間を目一杯使ってプレゼンができる。

 

しかし、通訳が必要となる場合は違う。

スピーカーは自分の話した言葉を訳してもらう時間も考慮しなければならないので、

同じ講演時間に収めるのであれば必然的にプレゼンの質を落とすしかない。

つまり、スピーカーにとっても聴衆にとっても不利益を被る。

 

そういう意味で、私が出席した講演はある意味残念であった。

日本語にいちいち訳していただけるのはありがたいが、

私からすれば同じことを繰り返されているだけでただの時間の無駄であった。

 

情報を日本語だけで取ろうとすると、本当に必要なものは

入ってこない恐れがある。

先日の講演でも、スピーカーはある程度内容を削っているかもしれない。

聴衆の方が英語に堪能であれば、このようなことは起こらない。

 

英語のプレゼンは英語で聴く。

的外れな意見かもしれないが、少しでも浸透して欲しいと

思ったのであった。